会席料理のテーブルマナー
会席料理での作法は懐石料理に比べると簡単かもしれません。しかし、マナーにおいては楽しい宴会の席になりますから、相手への気配りが大切になってきます。
コートやバッグについた汚れやちりを料理に入れないようにします。どうしても荷物があるときは、お店の入り口で預かってもらいます。その代わり懐紙や黒文字を用意して、ポーチや風呂敷にまとめておくと良いでしょう。
座卓の場合にひじをついたり背中が曲がっていたり、だらしない姿勢で食事しないようにしましょう。また、食べ方にも気をつけます。箸や器を落としたり、口に食べ物を入れながら話すなど不快な音を立てないようにします。
食べる人のペースに合わせて運ばれてくる会席料理ですが、1人だけ早く食べ終わっても、食べている人は食べにくいものです。同じペースで食べ終わるように心がけましょう。
会席料理のテーブルマナー2
会社の接待などで料亭に入るとき、気になるのが席次です。和室の場合は奥の席や入り口から一番遠い場所が上座になります。目上の方や主賓は上座に座ります。
目上の方や主賓の方より早く部屋を案内されたら、下座側で畳に座って待ちましょう。間違っても勧められるまでは座布団に座らないようにします。
カウンター席の場合も入り口より遠いところが上座になります。席を勧める場合は、席次の原則を踏まえながら、相手が居心地の良い席であれば一言添えて勧めても構いません。
当日、時間には余裕を持って到着します。約束の時間、相手の方が見えたら上の方から挨拶をします。お店に入ったら席を案内してもらいます。大切なひとときですから、眺めの良い部屋、落ち着いた部屋に入りたいと思いますよね。
そのときにもし気に入った席ではなく、空いている席があった場合、お店の人に変えてもらうことができます。
いくら希望を伝えるといっても、お願いする立場であることを忘れてはいけません。時間に遅れず、料理は残さずマナーを守ると印象が良くなりますよ。